どうしても作りたかったキッチンウエアたち Vol.4

o.e.c. トング

 

皆さんは料理をするときにトングを使いますか?

華麗にトングを使いこなす熊谷喜八シェフを見て、私もトングの虜に。もちろんトング以前から喜八シェフの大ファンでしたが。

それまで菜箸やフライ返しを使っていた肉の塊を焼く、トンカツを揚げる、野菜を茹でる、スパゲッティを盛り付けるなどの作業はトングに切り替えました。

使い始めると2本の菜箸をつかむより手早く、ターナーより細かい作業が容易ではありませんか! トンカツなどはしっかりつかめ、安全に油から取り出ししっかり油をきることができるようになりました。

ただ使い続けるうちに殆どのトングはバネが強く、握っているのが辛くなります。

こんなに便利な調理道具なのに、握力の強い男性はともかく女性には使いこなせない。だから家庭でトングを利用する人が少ないのでは。

女性にも負担なく握れ、素材を傷つけることなくしっかりつかめ、スパゲッティが1本でも湯から取り出せるという繊細な作業も可能なトングが欲しい。この欲望がo.e.c.トングの開発の始まりでした。


 

まずは握りの強さ。これはほとんどの場合不必要なほど開くトングのせいではないか。どれくらいの開きなら作業に支障がないかをいろいろな食材とシチュエーションで検証しました。

結果、思うほど大きく開く必要はないという事が判明。それに合わせてバネの力を軽減することができました。

これは万が一トングのストッパーが外れて開いても、道具の入っている引き出しの中でもひどい行儀にはならずにすみます。



 次に食材をつかむ部分の形状。スパゲッティ専用のものはしっかりつかめるように鍬手のようになっているものもありますが、これで

は肉や魚、柔らかいものなどを傷つけてしまい適しません。

さらにはスパゲッティの茹で加減を見るのに湯から1本を取り出すことも想定しました。この繊細な作業を可能にするため先端の合わせ部分にも工夫をしました。

そして盛り付け時にもスパゲッティがちぎれることのないような形状に仕上げました。



 

最後はストッパーの部分です。高価なトングの中には上を向けて握るとストッパーが外れ、下を向けて握るとストッパーがかかる。といった海外製品もありましたが、その仕掛けのせいかトング自体が重く、持っているだけでも負担になってしまいます。せっかく軽快な握りの製品に仕上がったので重くならない、そしてスマートなストッパーという事でこれは弊社の社長が頭をひねってくれました。今までになかった形状で慣れると持った片手でストッパーを外すことができます。もちろんその逆もしかり。




こんなプロセスを経て誕生したトングは調理中の出番の多い調理道具となりました。


最近ちょっと悲しかったこと。

TV番組でo.e.c.フライパンに入った肉をトングで返そうとしたら、先が金属製のトングはNGですとのお達し。

えーーー!!! o.e.c.のフッ素樹脂加工フライパンは金属へら2万回の摩耗テストにも合格したものですよ~

それにこのトング、丁寧な仕上げでフライパンを傷つけることもほとんどありません。もちろん故意にゴリゴリしないでくださいね。

その時はこの説明を控えてo.e.c.のターナーを使う事に。


このターナーの開発秘話はまたの機会に。

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